今年までのこと
ここまでの3年間、転職を機に法人の起業にかかわり、実務をへて、振り返る暇もなく進んできた。それが3年目になって、省みる機会をえたことで、これまでの疲れがどっと襲ってきた。帰るのが22時をまわるとやはり、なかなかなえる。急な残業も日常のようなもので、そんなことでやっているものだから、11,12月はだいぶ心身ともにやられてしまい、「このままの働き方でいいのかな」とばくぜんと思うようになった。
とはいえ、これまでの収入の少なさを同居人や実家に補ってもらっていたのを、この3年間は完全に自分の力でまかなってきた。かんぜんに経済的自立を果たした自負というのは、自分にとってそれなりの意味をもつものだ。
一方で、心身の健康を脅かしてまで経済的自立を維持する必要性はないなとも思った。さらに、ここ3年間でほとんど旅行ができなかったこと(これはコロナ禍もあるが、おそらくコロナがなくても無理だった。休みがとれない。)、だいすきな読書や創作系の活動まで余力が残らないことは、自分が生きていくにあたって何か大きなものが欠落してしまったような感覚があった。帰りにゲームセンターに寄る元気が残らないとか、そういったことも要因のひとつだ。働くことが生きることになっているひとたちもたくさんいるが、どうもわたしは、そのタイプではないらしい。
順当に生きていったとして、この先も今と同じ働き方を続けている想像ができない。「どう生きたいのか、暮らしたいのか」考えたとき、余暇時間にかんして、いちばんすきだった生活は転職する前の3年間だった。週4日の勤務で、定時で帰らされるので、とうぜん今より自由時間は多く、ちいさな文章を日々書く時間があり、読書の時間があり、音ゲーの時間があり、自炊してつくりおきをする余裕もあった。年に2回、大きめ旅行をした。足りないものといえば自活するだけの金銭であり、そこは同居人に大きく賄ってもらっていたのだった。余暇については、これが答えだ。
一方で、前職は退屈な仕事もあった。今はそれが少ない。しかも、関心のある分野、アプローチで取り組むことができており、十分な金銭を授受することができている。それも仕事のもたらす豊かさのひとつである。しかし、この3年間でやってきてわかるように、仕事をしすぎることは、余暇時間における、幸せや豊かさと反比例するように離れていく。
このバランスが難しいというのは「ワークライフバランス」ということばが散見されることからも、あきらかである。ワークを主体にして考えていくと、この程度の定量・質のワーク(日本の場合は週5フルタイムがデフォルトになるのかな)があって、余った部分について、ライフを構成していくという、よくある考え方の構図になる。しかし、実はこれは逆で、自分がどのようなライフを送りたいかで、ワークを選ぶことのできる方が、多様性にも対応できる気がするし、過労死も減るんじゃないかと、思ってしまったのだった。人にもよるかと思うが、ワークで自己実現できる人はほんの一握りであって、すべてのひとがそこに幸福を見出すことは非常に困難だ。そうであれば、ライフの方で自己実現をしていって、そのうえでワークをカスタマイズできればいい。これはだいぶ前から問題視していたのだが、自身についても「ライフワークバランス」を、捉えなおすタイミングなんじゃあないかと思った次第である。おそらく、向いていないしごとをすることになったら、週5のフルタイムは耐えられない。そもそも、好きでも今回のように耐えられないのだ。時間が長すぎて。
話を戻し、今後、具体的にどうしていくかを考えたとき、まずは残るか辞めるかという2択が迫ってくる。そのあとで、残る場合は残り方を、辞める場合はつぎの行き先を考える必要がある。
今回の場合、今の職場に環境的な問題はありつつ、これまでの例から、労働者の状況に応じる程度の柔軟さは持ち合わせている(と信じている)。また、わたしは今の仕事がすきなので、よほどのことがないと他にいこうかな、となびかないところである(今のところ)。辞めるにしても、次はここ!というイメージが全くないし、なんというか転職というのは、前回も、前々回もそうだったが、天啓のごとく「今だな」というタイミングがある。
そこからの残り方のところは、休職をはさんで復帰するのか、そもそも働く時間全体を見直した方がいいのか、いくぶん条件をつけた状態で今の待遇を維持するのかは、話し合いをへて決めていくことになるだろう。それにしても、3年前のように金銭的に困窮して、生活に助けが必要な状況というのは、話し合いの結果としては考えにくい。というのも、仮に週4日にしたところで、じゅうぶんひとりでやっていける程度のインカムは得られる。この間に、それだけのキャリアや信頼をえられたことは、今の職場になって最もよかったことだろう。
理想をいえば、環境やシステムがどうにかなってくれて、もう少しそれぞれの労働者に無理がいかないようなものが組み上がれば、話し合いもなにも、手放しで週5日フルタイムでコミットして、返礼もたっぷりいただきたいのが正直なところだが、決して人材の多い業界ではないのと、組織の環境など、すぐに変わるものではないので、倒れない程度に構えながら過ごしていくほうが賢いかなと思う。
以上のようなことを考えたことで、少し会社とも距離をとれた気がする。いちメンバーにすぎないとしても、やはり起業時点から携わっているとただの「雇用-被雇用」の関係性だけではないぶぶんが少なからずある。それなりに生産的なことをなしている自負はあるし、より高みを目指していく必要がある、と思ってはいる。ただ、やはりそれだけで人は走り続けることができない。ゲームしたいし、読書もしたいし、体を動かしたいし、旅もしたいし、本も読みたいし、文章も書きたい。目もくれず、この3年間はやってきた(と思う)。心身をこわして、半ば強制的にコースから出てはじめて、会社のかたちがみえてくる。今後、どういった走り方をしていくのが今後の幸せや豊かさにつながるのか、引き続きよく考えて決めていきたい。
来年
しごと
しごと自体の目標は立てても外部的要因が多く、しかたないので、しごとで体調をこわさないようにしたい。
その他
- できるだけ、体重を元に戻していく
いま、55kg台半ばになったので、半年で3kgくらい落とす目標をたててみて、半年たったころに振り返りをしてみて、下半期にどうするかきめる。 - ちょっと食費を減らす
日数を減らす可能性を考えると、月6万はあまりいい数字とはいえない。自炊しないにしても、少し考えて使うようにしたい。もともと前職のころはふたりで3万くらいだったので、できなくはないだろう。 - 勉強、読書の時間をもつ
時間的な猶予と健康が両立できたところで検討したい。
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